ストックフォトとは、広告やニュースなどで使われる素材写真のこと。イラスト、動画などを含めたストック素材のひとつですが、具体的にはどのようなものでしょうか。副業としても人気のストックフォトについて、解説します。
目次
そもそもストック素材とは?
写真だけでなく、イラスト、アイコン、動画など、用途に応じてあらかじめ準備されたものを「ストック素材」と呼びます。
最近、話題になったケースでは「いらすとや」というストックイラストのサービスがあります。
イラストレーターのみふねたかしさんが運営するサイトであり、なんとそのすべてがフリー=無料。
サイトは10年間、欠かさず更新されていたのですが、2021年1月31日に毎日更新を終了。不定期更新へと移行しました。
このように、ストック素材は大きく分けて、無料のものと有料のものがあり、一般的には有料素材の方が種類や数が多く、品質も高いと言われています。
いらすとやさんは、無料にもかかわらず品質が高かったため、さまざまな企業に利用されてきました。上のイラストは「写真スタジオ」のイメージです。
ストックフォトが使用されるのは?
幅広いジャンルで使われます。広告、エディトリアル(雑誌など)のほか、オンラインニュースをはじめとした報道記事、そして最近ではブログ用のイメージ画像でも多く使われています。
広告・宣伝ツール
広告といっても幅広く、ポスターをはじめとしてチラシやリーフレットなどいろいろな種類のものがあります。顧客に送るDMなども宣伝ツールに含まれます。
バナーやランディングページ
バナーはWEB上の広告のこと。ニュース記事やブログを見ていると画像やイラストの上にメッセージが載ったものが出てきますが、特定の商材やサービスを宣伝するためのデザインイメージのことです。正方形、縦長、横長などいろいろな形のものがあります。
エディトリアル
「出版物」という意味の英語です。Newyork Timesといった報道系のニュース媒体から、Timeなどの専門誌、はたまたVougeなどの雑誌まで、さまざまなメディアがストックフォトを使用しています。
ブログ
企業が運営するオウンドメディアや、個人運営のブログまで。世界中で数えきれないほどのブログサイトが運営されています。
ご存知の通り、その多くには文字だけでなく、写真が掲載されています。写真やイラストが使用されていることで具体的なイメージが湧き、記事自体も読みやすくなるという効果があります。
ストックフォトが求められる理由
インターネットで、当たり前のようにものすごいスピードで情報伝達が行われています。
広告・宣伝ツールのイメージに合う「1枚の写真」を撮影するためには、フォトグラファーを手配し、企画の内容を説明して写真を取りに行ってもらう、場合によっては編集者やデザイナーも現場に同行してディレクションを行う、といった労力が必要になります。
また、撮影には撮影費や交通費などのコストが発生します。
現代のスピード感ですべての写真を撮影することははっきりいって不可能です。多くの仕事において、事前に準備された素材が閲覧できるサイトから写真を選び、購入するといったことが普通に行われています。
ストックフォトで収入が得られる仕組み
まず、事前に撮影した写真を、契約元であるストック素材サービス企業に「預ける」ことが必要になります。
基本的には預けた写真を誰かが「購入」することによって販売価格の一部が撮影者に利益として支払われる仕組みです。
ストックフォト1枚ごとの単価に関しては、販売元によって大きな差があります。
最近は定額制のサービスや、無料で素材を提供するサイトも生まれています。
1枚ごとに使用料が支払われるケースとは異なり、定額制の方が利益は少なくなり、無料サイトに預けている写真の場合は使用されても使用料金は支払われない、といのが一般的です。(あくまでも一般的な例なので、中には例外もあります)
有名なストックフォトサイト
世界的な企業としてはGetty Images(iStock)をはじめ、PhotoshopやPremiereなどのクリエイティブ系アプリを展開するAdobeが運営しているAdobe Stockに加え、Shutterstockが広く知られています。
そのほかにも、近年では写真ACなど、無料のストックフォトサイトが増えてきています。
国内企業では、アマナやPIXTAなどが有名です。
副業としてのストックフォトの魅力
一番の魅力は技術や経験を問わず、「誰でも登録して自分が撮影した写真を販売できる」ということに尽きるでしょう。
もちろん、サイトによっては審査が必要なものがあり、必ずしも売れるかどうかはわかりません。
ただ、空いた時間を有効活用して小遣い稼ぎをする、という副業として最適な分野のひとつであり、多くの人が収入を得ているのも事実です。
まとめ
今回は「ストックフォト」についてのざっくりした説明でした。
とても1回ではとても語りきれない(本が2〜3冊書けてしまう)ぐらい奥が深い世界なので、それぞれのノウハウについては個別の記事でより深く解説していこうと思います。