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交通費って請求していいの? 請求書の書き方も解説【ライター&カメラマン向け】

2020年3月20日

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交通費って請求していいの? 請求書の書き方も解説【ライター&カメラマン向け】

2020年3月20日

フリーランスとしての仕事をスタートして、最初に悩むのは「取材時の交通費って請求していいの?」ということではないでしょうか。経費を請求するのって遠慮しちゃうし、いろんなサイトを見ても意見が違うのでどうすればいいかわからない…と悩んでる人は必見です。カメラマン(ときどきエディター&ディレクター)として活動する僕が、いままでの経験を踏まえて「これはOK、これは一般的にNG」というポイントを解説していきます。

職種によって請求できる範囲は違います

まず最初に、ライター、カメラマン、スタイリスト(ファッション&フード)、ヘアメイク、デザイナーなど、フリーランスといってもさまざまな職種があります。

また、クライアントとの関係によっても大きく異なるため、今回記載している内容は、あくまでも「一般論」として参考にしてもらえるとうれしいです。

(全ての職種をフォローするのは難しいため、ライター&カメラマン向けに絞って説明しています。デザイナー、ディレクターは「ライター寄り」、スタイリスト、ヘアメイクは「カメラマン寄り」と考えてお読みください)

【全職種共通】打ち合わせ時の交通費は?

一般的に、打ち合わせの際の交通費は(近隣の場合)請求しないことが多いです。ただ、片道2時間以上など遠方の場合は相談してもいいでしょう。

たとえば、あなたが東京都内に在住していて、群馬の印刷会社からお仕事をいただいたとします。先方都合で、取材日の前にどうしても打ち合わせをしておきたい、という場合は「距離があるので」と相談してみてください。

また、逆のケースも同様です。あなたが群馬在住で、クライアントが東京都内にある場合。

おそらくクライアントは、あなたに距離以上の魅力を感じて、仕事をオファーしていると思われます。なので、交通費を相談するのは全然ありです。

もしあなたがフォトグラファーで、普段クルマで移動していて、近隣の駐車場に止めないといけない場合も相談可能です。

ポイント

打ち合わせ時の交通費は通常請求しないが、特別な理由がある場合は相談できる。

ただ、あくまで良識の範囲内です。

たとえば、極端に地価&駐車場代が高い、日本橋や銀座周辺にクルマで来た場合。クライアントからすると、「打ち合わせでしょ。機材を運んでるわけじゃないから、電車で来いよ…」って内心思うかもしれません。

あくまでも相手の立場に立って考えることが必要ですね。

また、地方の場合はクルマ社会のため、クルマで移動することが一般的すぎるので、なかなか駐車場代は認められにくいケースも多いかなと思います。

【ライター向け】取材時の交通費は?

ライターさんの場合、インタビューや記者会見などの取材稼働のときには電車移動が中心になりますが、東京23区内(東京都下を含む)での取材時には交通費を請求しないケースが多いです。

最寄り駅から徒歩15分のような場所であれば、「最寄り駅~取材現場」間のタクシー代を請求できることもありますが、担当者は徒歩もしくはバスで来ることが多いため、一般的には厳しいです。

都心からやや離れた場所(所沢、湘南エリアなど)で取材が行われる場合は、請求できることが多いです。

ただ、逆に所沢や湘南などに在住されている人が都内で取材を行う場合、自己都合と見なされるので交通費が出ないのが一般的かなと思います。

【フォトグラファー(カメラマン)向け】撮影時の交通費は?

フォトグラファーの場合、撮影日にクルマで移動することを事前に伝えておけば、駐車場代は一般的に請求できます。ただ、もともとのギャラが1万円で駐車場代が2500円、みたいな場合は厳しいですね。運動会などのイベントの場合も厳しいでしょう。

ガソリン代までは請求できないことが多いですが、距離が遠方の場合は駐車場と合わせて請求可能です。

ライター編と同様に、地方在住の場合はクルマで移動することが一般的なため、駐車場代は請求しにくいです。(ただ、機材の運搬などの事情があれば問題なので、ぜひ確認してみましょう)

【全職種共通】請求時に気をつけるポイント

あまりよくないのは、請求書を送る際、事前報告なしに交通費を乗っけてしまうことです。ひとこと伝えていた方が心象はよくなります。

例えば、デートの終わりに......

あたし:「今日は楽しかった~♪」
彼氏:「あ、家まで送った分のガソリン代、払ってもらっていいかな?」
あたし:「............」

どうでしょうか?きっと最悪ですよね。。。

クライアントによっては、ギャランティそのものの請求書と、交通費の請求書をわけないといけない場合もあるので事前に確認しておきましょう。

(すいません。伝えてなかったんですけど、もう1回送ってもらえますか?って言われるのはあるあるです)

ポイント

重要なポイントですが、交通費には「消費税」が含まれていますので、請求書上でさらに消費税をかけると二重で消費税を請求することになります。「交通費」の項目には消費税を載せないようにしましょう。(クライアントによっては、ギャラと一緒に請求書1枚にまとめてください。消費税をかけても大丈夫ですという場合もあります)

不明なときは気軽に聞いてみよう!

今回は、フリーランスにとって気になる「交通費の請求」について書いてみました。

請求書の書き方ってだれも教えてくれないし、聞ける機会も少ないので、困っていました。

特に最初のうちは、クライアントさんにも恐る恐る聞いてみる感じだったのですが、聞かれる方としては意外と気にしてません。

もし不明点があれば、

「交通費っていつもどうされてますか?」という聞き方で発注者に聞いてみましょう。

きっと笑顔ですぐに答えてくれますよ。僕が編集担当だったら、外部スタッフさんに余計な負担はしてほしくないですし、むしろ聞いてほしいなと思います。(もともとの予算にもよりますが)

また、同業者の友人をつくっておくと、困ったときに相談しやすいのでいいですよ。

クライアントさんといい関係でお仕事が続くことを、祈っています!

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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