iPhoneで写真を撮るときに「どうしても構図がうまく決まらない」という人は多いはず。じつは「グリッド」を表示させる方法があるということはご存知ですか?今回は、IPhoneでだれでもきれいな構図で写真を撮ることができる、設定変更の仕方についてお知らせします。
iPhone(スマホ)写真はグリッドで
どうも、あつしです。写真を始めて20年以上。プロフォトグラファーとして、長いことカメラでメシを食っています。
撮影ではほとんど一眼レフカメラを使っているのですが、iPhoneで写真を撮ることもあります。
仕事柄、「どうすればスマホで良い写真が撮れますか?」と相談されることが多いのですが、いくつかコツがあります。
一番簡単なコツのひとつが「グリッド」モードですね。
撮影時によくありがちな構図
上の写真を見てください。被写体(撮影の対象となる主題、人物や花など)が真ん中に来ていますね。
このような場合はあまり「良い写真」にならないケースが多くて、一般的に「日の丸写真」と呼ばれています。(すべての日の丸写真がNGではありません。あえて被写体を真ん中に置くこともあります)
グリッドってなに?
グリッドは「格子」とも言います。いわゆる、タテヨコの一定間隔に線が入った形式のことです。方眼紙や、京都の街並みなんかがそうですね。
「グリッド」を使うことで、被写体をうまく配置して撮ることができるようになります。
グリッドを表示させるには?
スクショで順番に解説します。
1 iPhoneの設定を開きます。
2 カメラを選択すると、項目の上部に「グリッド」があります。
3 初期状態ではオフになっているのでタップします。
これで、カメラを立ち上げたときにグリッドが表示されるようになります。
(写真)
グリッドをオフにした状態とオンにした状態を並べたものです。わかりやすいですね。
グリッド表示をオンにすることで、画面がタテヨコの線で3分割(実際には3×3の9分割)される状態になります。
グリッドを使うメリット
グリッド線に合わせて被写体をセットすることで、構図を工夫することができます。すぐに試せるのは、被写体をカメラの真ん中ではなく、少しずらしてグリッドが交差する部分に置く方法です。
視点が中心部からやや離れることにより、写真の仕上がりがより印象的になる効果があります。
(この方法はルール・オブ・サーズ「Rule of Thirds」といって、写真の構図法としては一般的です!)
(写真)
また、被写体を真ん中に持ってくるときにもグリッドがあると便利です。
タテヨコの線をガイドラインにして、カメラをセットします。
このときに、照明が頭のうしろにあると影が出来てしまうため、気をつけてくださいね。
(写真)
また、被写体を真俯瞰(真上)から撮影するときにグリッド表示にしていると、画面の中央部に+のマークが表示され、被写体をうまくセンターに入れ込んで撮ることができます。超便利です。
(写真)
それと、水平または垂直の線を撮るときにも便利です。
スマホを構える時って、片手がふさがってることが多いので、意外と水平が曲がっちゃうんですよね。。
グリッド表示なら、不自然な曲がりが出ないようにカメラを見ながら調整することができます。
特に、インスタっぽい素敵な写真が撮りたいという人にはおすすめです。
グリッド表示は便利
今回は、iPhoneでグリッドを表示させる方法について解説しました。
一眼レフやミラーレスでも機種によって違いますが、大体ファインダー(カメラをのぞくところ)の中にグリッドを表示させるモードが付いていることが多いです。
マニュアルを読むのはめんどくさいですが、設定変更すれば使えるようになるのでぜひ試してみてください。
人によっては、邪魔!というタイプもいるのですが、僕は「つねにグリッドを表示させる派」です。
そして、グリッドを表示させているのに、あえてナナメに傾けて撮ります(笑)。
みなさんもグリッド表示で、素敵な写真ライフをお過ごしください。