一眼レフやミラーレスを購入すると素敵な写真が撮れますよね。ただ、撮影を重ねていくと必ず困るのがセンサーについてしまう「ゴミ」をどうやって取るかということ。いちおうメーカーのサービス窓口に直接確認しましたので、一般的な対処法をお知らせします。
今回の目的
基本的に、初めて一眼レフやミラーレスなどのカメラを買った人などが対象です。ある程度、撮影に慣れている人も少しは参考になるかもしれません。
センサーのゴミとは?
一眼レフやミラーレスなどの「レンズ交換式カメラ」は、多彩なレンズでさまざまな表現が楽しめる反面、すき間からゴミが混入する可能性があります。
なかには「防塵加工」といってホコリが入ってこないタイプのものもあるんですが、もともとゴミを完全に除去するのは不可能です。長く使用していると、撮影時にゴミが付着している!ということがあるので注意が必要です。
ただ、このゴミにはセンサーに付着するゴミのほか、レンズ内部に付着するゴミ、ファインダー(カメラをのぞくところ)の中に混入するゴミといった種類があります。
ファインダー内のゴミは、写真に写り込むわけでないのでそれほど心配しなくて大丈夫です。
「レンズ内部」のゴミは、清掃では取れないケースが多いのでちょっとやっかいです。。
結構な費用がかかる可能性があるので、早めにメーカー窓口に相談しましょう。
(僕の場合、買ったばかりのレンズにゴミ混入による乱反射のような症状が出たことがあります。保証期間内にすぐ連絡すればよかったのですが、原因がわからずそのままにしていました…)
「センサーのゴミ」は除去可能なので、つぎの項目で説明します。
センサーのゴミを除去する方法
方法は大きくわけると4つです。自分で清掃する場合はどれもレンズを外して作業します。
レンズを外すと、デジカメの一番大事な部分=センサーがあります。
手で直接触らないように注意!
・ブロワーを使う
ブロワーという、空気を送り込むポンプみたいなものでセンサーに風を当てます。ブロアーという人もいます。
「ブシュッ!」と空気を当てて吹き飛ばします。
基本的には「シュコシュコシュコ」とゴミが映らなくなるまで何度も空気を当てるのがポイントです。けっこう気持ちいいです。
コストも安いので一般的な清掃方法ですが、ブロワーだけでは取りにくいゴミもあります。その場合は、清掃キット(専用の薬品と綿棒)を使って掃除する必要があります。
*注意点
一度失敗したことがあるのですが、ブロワーの内部にゴミが大量に入り込んでおり、「ブシュッ!」とした瞬間、センサー表面にホコリを大量にぶちまけてしまいました。。
ブロワーはゴム製なので劣化します。掃除するつもりでも、保管状況が悪いと悲劇になる可能性があるので、十分気をつけてください。
・エアスプレーを使う
ガス式のスプレーで空気を勢いよく送り出し、表面のゴミを飛ばします。ブロワーでは取りきれないゴミも吹き飛ばすことができます。
デメリットは、ブロワーよりコストが高いことです。また、ガスなので夏場の暑い部屋や車の中に放置するなどは避けてください。危険です。また、市販のエアスプレーには、センサー部分に使用しないよう注意書きがしてあるものが多いです。外観部分に使うなど、用途を守るようにしましょう。
・専用の清掃キットを使う
メーカー純正(ニコン)のものはちょっと高いんですが、しっかりとしてるのでおすすめです。
・メーカーの窓口に持ち込むか郵送する
メーカーの窓口でも清掃を受け付けてくれます。技術者の方が簡単な点検も行ってくれます。デメリットはコストがかかることです。
メーカーさんに相談しました
まず、メーカーさんの窓口に直接相談しました。(担当の方の個人的な意見でもあるので、公式とまでは言い切れませんが)やはりメーカーとしてはできるだけ、窓口に出してもらうのが無難という回答でした。理由は、自分で清掃をすると万が一の際に保証が受けられないから。
うちのスタジオは新宿のサポート窓口まで徒歩圏内なので、月に一度、清掃に出しています。
一度に2台を清掃に出すとそれだけで5,000円。撮影が多いとメンテだけでもお金が飛びます。毎月大変……。
どの方法を選ぶかは、撮影頻度と環境次第
とはいえ、すべての人が窓口に清掃を依頼できるかというと、難しいのが事実です。
まず、首都圏在住で直接行ける距離でないとダメなので…。
清掃自体は、その日の早い時間に持ち込みをすればよほど混んでいない限り、その日のうちに上がってきますが、それなりの手間と時間(+費用)はかかります。
都心部に直接行けない地域に住んでいる方は郵送で送ることになりますが、送料がかかるのであまり現実的ではないです。
そんなわけで自分で掃除することになるのですが、それほど使用頻度がない人はまずブロワーを購入するのがおすすめです。余裕ができたらエアスプレーを使う感じで。
使用頻度が多い人は、キットを買って清掃スキルを上げましょう。
最後に
カメラを購入後、意外とだれも教えてくれない「センサーの清掃」についてまとめてみました。
大事な撮影の前にはセンサーにゴミが付着していないか確認したうえで、現場に臨みましょう。
それと、床に直接置くことを避け、使わないときはほこりをさっとクロスなどで払ってカメバッグにしまうことも大事です。
大切なカメラ。できるだけ長く使いたいですね。