英検1級の英語単語学習アプリ「英検でる順パス単」を、ダウンロードして使用してみました。
ダウンロード方法と使ってみた感想、コスト感についてレビューします。
(英語学習中級者向けの記事です。英語学習ブログを立ち上げ予定ですので、そちらに後日移設します)
目次
ダウンロード&使用方法
iPhoneで使う場合のダウンロード&使用方法です。基本的にはアンドロイドも同じです。
App storeで「英検でる順パス単」アプリを検索
ポイント
「英検 でる順」などのキーワードで検索すると上位表示されます。
ただし、公式アプリでないものが上位表示される可能性があるため、要注意!
違うアプリをダウンロードしないようにしましょう。
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ダウンロードする(有料のため、支払いが必要。860円です)
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学習したい級を選択する
ポイント
「英検1級」を選ぶと、そのほかの級(準1級など)を選ぶことはできません。
それぞれの級を学習するためには別途課金が必要なので、慎重に選んでください。
実際の使い方
アプリを立ち上げると、TOP画面で選択した級のみが表示されて使えるようになります。
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メインの操作画面はこちらです。
基本的には「今日の学習」を選び、学習を進めていきます。
今日の学習
学習する単語 その日に学習したい単語数を数字で入力(1〜2400まで入力可)
スタート番号 1〜2400までを入力可能
基本的には2択のクイズ形式です。
(選択肢は4択ですが、残り2つは「知らない」「スキップする」なので実質2択)
「音声」が再生され、右下のアイコン「英」を押すと、単語のスペルが英字で表示されます。
って、
えっ……??
というのが最初の感想です。
リスニングを重視しているのかもしれませんが、まさかイヤホン必須のアプリとは…。
と、戸惑ってしまいました。
設定をいじっても、「音声」→「英アイコンをタップ」→「英字を表示」の仕様は変更できないようでした。
もし、この「音声=リスニング主体」の学習方法が合わない、という方は安心してください。別の進め方があります。
「今日の学習」をメインとした進め方
1回目の学習
さて、おそらく本アプリの「基本的な使い方」と思われる利用法をまとめていきます。
詳しい使用方法の説明は、画面下部の「?」をクリックすると出てきますので、簡単です。
ポイント
忙しい人……30〜50単語を目安に、毎日進めていくのがおすすめです。
これから英検を受ける&気合の入った人……100単語以上?好きな数を選びましょう。
1日30語だと2カ月半、1日50語だと1カ月半で一周できます。
不明な単語があれば、☆をタップします。
★をつけるとお気に入りに入れることができるので、のちほど一気に復習しましょう。
ひと通り学習が終わると、画面下部に「知らない単語だけを学習」するか、「全て復習」するかの選択肢が出ます。
好きな方を選びましょう。
こちらを飛ばしてメイン画面に戻ってもOKです。
今日の学習の「復習」
1回目の学習が終わると、メイン画面に「復習」が表示されるはずです。
テストで間違った単語が一覧表示されていますので、各単語をタップすると復習ができます。
英語の音声で発音&日本語で意味の読み上げが行われます。
「復習」のテスト
ここが少しわかりにくいのですが「復習」で単語をクリックして表示される個別の単語学習画面の右側に「テスト」の文字が表示されています。
ここをタップすることで、「英単語」「音声(英)」「日本語訳」「音声(日)」「例文」「ランダム」
の中から出題形式を選び、テストを行うことができます。
いろんな形式が選択できるので、飽きずにいいですね。
そのほかの学習モード
目次
書籍版の「英検でる順パス単」と同じ順番で単語がリスト形式で並んでいます。
難易度順に「単語A」「単語B」「単語C」があり、それぞれ「動詞」「名詞」「形容詞」といった種類ごとにリスト化されています。もちろん、「熟語編」もあります。
そのほかに、1分間mini testもあります。
1回につき10問程度、書籍に掲載されているのと同様の穴埋め形式のテストです。
質問内容は毎回一緒のために何度かテストすると覚えてしまうのですが、「dissension・意見の衝突」などの覚えにくい単語も含まれているため、積極的に活用したいところです。(僕はこのテストで覚えました)
総合テスト
収録されている単語の中から出題方式や範囲を選べる、便利なテストです。
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2. 出題範囲を「単語A」「単語B」「単語C」「熟語編」から選択
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3. 問題数を「10」「20」「30」「40」「ALL」から選択
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4. 出題形式「英単語」「音声(英)」「日本語訳」「音声(日)」「例文」「ランダム」から選択
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5. 回答形式「日本訳 四択」「英単語 発音する」から選択
(出題形式によっては「英単語 四択」「英単語 書き込み式」も選べます)
で、テストを受けられます。
ポイント
さまざまな出題形式を選べるのが本アプリの最大の特徴です。
特に「英単語 発音する」で発音チェックできるのはスマホアプリならではですね。
「英単語 書き込み式」でスペルチェックも可能です。
ちなみに僕は中高生の頃、ライティングにわりと自信があったのですが、最近はスペルをよく間違ってしまいます。。(おそらく、スピーキングとリーディングばかりであまり書かないのが理由です)
「英単語 書き込み式」は後日、ぜひトライしたいと思います。
本アプリ「英検でる順パス単」のレビュー
さて、解説が長くなりましたのでここから個人的な感想になります。
まず、アプリの感想を述べる前に大前提として、英検1級レベルになると学習法の選択肢がかなり狭まってしまう、ということはみなさんご存知でしょう。
つまり、「選べる選択肢が少ない」という点で、多くの人が悩むはずです。。
国際的に見ると、英検1級はそこまでハイレベルではないと思うのですが、たぶんいろんな教材をつくっても国内的には販売数のパイが少なく、売れないんでしょうね。。
ちなみに僕の場合、フラッシュカードが一番合うのですが、高レベルのフラッシュカードなどはほぼありません。
途中までは自作していたのですが、英検1級に関しては「英検でる順パス単」をひたすら通勤時間に読み込んで覚える、という毎日でした。
そしてはや半年。。
なかなか頭に入らない(笑)。
単語帳を眺めるだけの学習法はどうにも合わないのか、「単語C」(出題頻度が低い難単語)の最後の方にいくまでに7〜8ヶ月もかかってしまいました。
ここ数カ月、仕事が忙しい&モチベーションの問題もあり、学習スピードが落ちてる感じだったのですが、本来はこんなことではいけない。。
英検一級&SLV12000(12000語)レベルを超えたら違う風景が見えてくるらしいので、早くそこまでたどり着かないと…と考えてはいたものの、「でもどうせ会話ではそれほど使わないよね」という邪念が頭をよぎり、なかなか学習が進まなかったのです。(注:実際には「英検1級レベル」は、日常会話で出てくる英単語を多く含んでいます)
こんなときは、「学習法を変えるべき!」
と、決意したのがきっかけでした。
前置きが長くなりましたが。。
そんなわけで、多くの人にとって「英検でる順パス単」は数あるアプリの中で、第一選択肢になるはずです。
(よくも悪くも、選択肢が少ないため)
使ってみた感想は?
「予想と違う」が「それなりによく作り込まれたアプリ」だというのが率直な感想です。
冒頭でも書きましたが、いざやるぞ、と意気込んで「今日の学習」を開くと「音声」中心の学習なので戸惑います。
「音声」を再生
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右下のアイコン「英」をタップ
(単語のスペルが英字で表示)
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答えを選ぶ
の流れは設定変更できるようにしてもよかったと思うのですが、あえて変更できない仕様にしてあるのも意味があるのでは?と感じました。
「あえて変更できない」ことで、余計な迷いがなく、しっかりとリスニングの練習に集中できるようになります。
英検1級の教材を学習する方はある程度、日常会話ができる方が多いと思うのですが、ある程度のレベルまでいくとリスニングが非常に大事になってきます。
なので、リスニング優先の仕様も、購入後数日経ったあとは「なるほどね」と納得しました。
App storeレビューの意見
「使いにくい」「機能が足りない」など、いろいろと改善点があると書いている人が多いようです。
たしかに、860円(option 例文+総合テストで980円)というとアプリでは結構な金額。
不満点としては下記のようなものが挙げられています。
不満点
「今日の学習」からの「復習(テスト)」が一度しかできない
「今日の学習」で間違ったところしか「復習」ができない
「総合テスト」から間違ったところも「復習」できるようにしてほしい
確認してみたのですが、たしかに「復習」で正解した単語は復習リストから消えてしまい、もう一度やり直すことができません。
この仕様は変更した方がいいかなと同意しました。
カスタマイズについて
多くの人が使っている&金額もそこそこ高いからこそ、ユーザーの期待が大きいのも事実です。
ただ、過去のレビューを見るとローンチ後2年ほど経過しているため、大幅なアップデートは望めないでしょう。
細かいカスタマイズについてはApp storeのユーザーレビューにもあるように、そこまで自由度が高いわけではありません。
ただ、じつはほかのモードを利用することでさまざまな学習パターンの切り替えができるため、ちょっと工夫するだけで「自分好み」の使い方をすることができるのも事実です。
次回は、本アプリを使った「僕のおすすめ学習法」についても解説したいと考えています。
最後に
今回は、英語単語学習アプリ「英検でる順パス単」英検1級に関する記事をまとめました。
英語教材はいろいろ試している方なので、また面白そうなものがあればレビューしますね。