アプリと言えば買い切りのものをイメージすることが多いですが、近年は「サブスクリプションサービス(サブスク)」も増えてきました。こちらは毎月支払いが発生するものの、いろいろなメリットがありますので、契約すべきかどうかの判断に役立つ豆知識を見ていきましょう。
目次
サブスクリプションサービスとは?
サブスクリプションサービスとは、日本語で言うところの「定額制サービス」とほぼ同じです。
買い切りのアプリだと1つを購入するたびに費用が発生しますが、サブスクリプションサービスの場合は「1ヶ月(1年)ごとに円」といった支払い方法になります。
サブスクリプションサービスが爆発的に増えたのには「インターネット経由での課金がしやすくなったこと」が関係しています。
さらにサービス提供者からすると安定した収益につながるため、有名な買い切りアプリもサブスクリプションサービスに移行しています。(例:Microsoft OfficeやAdobe製品など)
なお、買い切りにこだわる人も依然として多いため、サブスクリプション版とは別に買い切り版も提供しているアプリやサービスがあります。(例:Microsoft Officeなど)
おもなサブスクリプションサービスについて
サブスクリプションサービスについては、以下のものがとくに有名で利用者数も多いです。
・Office365(Word/Excel/PowerPointなど、全オフィスアプリが使えるサービス。月額860円)
・Apple Music(定額でさまざまな音楽を聴けるサービス。月額980円)
・Hulu(定額でさまざまな動画が見られるサービス。月額933円)
・kindle unlimited(Amazonの提供するおよそ5万冊の電子書籍が読み放題になるサービス。月額980円)
・Amazonプライム(月間プラン500円から)※学生向けプランもあり
・Adobe CC(画像編集やイラスト用のアプリが使えるサービス。月額980円から)※学生向けプランもあり
・Times Car share(必要なときだけ車が使えるカーシェアリングサービス。15分220円から)
・オンライン英会話
このほかにもさまざまな企業や団体がサブスクリプションサービスを提供しており、中には「制限付きの代わりに無料で使い続けることができるサービス」もあります。その場合、すべての機能を使いたいときに課金することになるでしょう。
サブスクリプションサービスのメリットについて
サブスクリプションサービスには、以下のようなメリットがあります。
・定額でサービスが使い放題になる
・高額な買い切りアプリを毎年更新するよりもお得になることがある
・開発者の安定収入につながるので継続的なアップデートが期待できる
・クレジットカードで決済すれば払い忘れがなくポイントも得られる(カードによって異なります)
たとえば電子書籍の場合、通常なら1冊ごとに料金を支払うことになりますが、サブスクリプションサービスなら何冊読んでも同じ金額です。このため、「そのサービスを使い込む人ほどお得になる」と言えます。
また、クレジットカードで支払うことでポイント還元も得られますから、節約派の方も十分検討の余地があります。
サブスクリプションサービスのデメリットについて
サブスクリプションサービスにはメリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。
・サービスを利用している限り毎月もしくは毎年支払いが発生する
・解約を忘れていても払い戻しに応じてくれない場合が多い
・利用頻度が低いほど損をしやすくなる
・クレジットカードなどの自動決済でないと支払い忘れて勝手に解約されることがある
サブスクリプションサービスはずっと支払いが発生するため、買い切りアプリに慣れている人にとってはハードルが高く感じられます。また、解約を忘れた場合も利用の有無に関わらず請求が発生するため、自分の契約しているサービスはきちんと管理しましょう。
もちろんサービスの利用頻度が低い場合は損をしやすくなるため、契約の前に『このサービスはどれくらい使うか?』を意識してください。
サブスクリプションサービスをよりお得にするコツ
定期的な支払いがあるため割高に感じられるサブスクリプションサービスですが、実はお得に使うコツもあります。
・無料期間を有効活用する
・月額よりも年額で契約すると安くなることが多い(年額の場合は毎年1回の支払い)
・アプリストア経由よりも公式サイトから申し込むとお得になることがある
サブスクリプションサービスの多くは無料体験期間があり、この期間中に解約すれば料金は発生しません。たとえばApple Musicの場合、3ヶ月間は無料で音楽が聴き放題なので、じっくり使い込んでから契約するかどうかを決められます。
また、月額支払いと年額支払いが選べるサービスでは、年額のほうがお得になることが多いです。支払いの前に月額と年額が選べる場合、長く使うつもりなら年額支払いも検討しましょう。
なお、アプリストア(App Storeなど)経由での支払いだと手数料が上乗せされているため、公式サイトから申し込むことでお得になる可能性があります。気になるサービスがあれば、まずは公式サイトからチェックしてみてください。
サブスクリプションサービスの解約方法(iPhone編)
最後に、サブスクリプションサービスをiPhoneから解約する方法をご説明いたします。こちらはiPhoneやiPadから申し込んだ場合の例ですので、公式サイトから申し込んだ場合では手順が異なります。
App Storeをタップ
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右上にあるアカウントアイコンをタップ
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アカウント名をタップしてパスコードを入力
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「サブスクリプション」をタップ
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現在契約中のサービスが表示されるので、解約したいものをタップ
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「サブスクリプションをキャンセルする」をタップ
以上で解約が完了し、期間終了後は請求されることもありません。
サブスクリプションサービスについて、基本的な内容をまとめてみました。
どのサービスもお試し期間が設定されていることが多く、簡単に解約できるため、まずはお試しのつもりで月額契約を行い、気に入ったら年額契約に切り替えるといった使い方もオススメです。