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ワーホリ(ワーキングホリデー)で二十歳のときに死にかけた経験

2020年6月8日

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ワーホリ(ワーキングホリデー)で二十歳のときに死にかけた経験

2020年6月8日

ワーキングホリデーでオーストラリア大陸を旅していた頃。カメラマンになる前なので本当に遊びレベルなのですが、旅をしながら写真を撮っていました。20歳のときです。旅の間に経験した「やばかった」「死にかけた」という経験を披露したいと思います。
もっと危ない経験をしてる人もいるかもですが、当時は切実でした。笑ってください。

職場のジャパレスでいじめにあう

渡豪後、4カ月半が経ち、シドニーからメルボルンに引っ越しました。メルボルンでは、キッチンハンドという調理補助バイトの仕事を見つけ、ジャパレス(日本食レストラン)で働き始めました。銀行口座にほとんど残高がなく、ひたすら仕事してお金を貯めなければというまさに切羽詰まった状態。安宿の8人部屋ドミトリーで生活を始めました。
仕事を始めた日本食レストランは、徒弟制度の厳しい職場でした。朝はランチの用意、ランチが終わるとディナーの準備と片付けで1日12時間以上は働いていました。合間に昼寝休憩はありましたが、肉体労働なので大変でした。肉体的なきつさは まだよかったのですが、先輩の板前さんからは「兄(アニ)ィ」と呼ばれ、ほぼ毎日激しいパワハラを受けていました。時には頭をはたかれることも。
職場の人たちは最初から当たりが強く、たぶん「ワーホリで働くやつなんてすぐ辞めるし、根性もないやろ」という目で見られていたんだと思います。(まぁ実際にビザの関係で、同じ職場では3カ月までしか働けないんですが……)

いじめのストレスで原因不明の腹痛が発症

メルボルンの日本食レストランでは2カ月ほど勤務しましたが、突然原因不明の腹痛が発生。1日に3度ほど、みぞおちあたりに激痛が感じるようになりました。現地のお医者さんに見てもらったところ、やはりストレスが原因だろうという診察結果。海外生活で気軽に病院通いをすることもできず、痛み止めを飲んで耐える日々が続きました。

酔っ払いの現地オージーさんと野宿

メルボルンから逃げるようにしてグレイハウンドの長距離バスで脱出。
その後、バスや相乗りでいろんな町を転々とするのですが、ある町に着いたとき、時間帯は深夜。

「もう、宿ないやん……」(ポツン)

仕方がないので寝袋を近くのビーチに持って行って野宿することに。
窮屈な座席から解き放たれ、いや~快適、と思ったのもつかの間。酔っ払いのおっさんが近づいてきていろいろ話しかけてきました。
「おまえはひとりか、夜中はあぶない、なんでこんなとこにきたんだ、どこの国からきた?ジャパン?」
オージ-(オーストラリア人)のフレンドリーさは、こういうときにうざくなります。早く寝たいんですが…。
真っ赤な顔のおっさんは「I protect you!(おれが守ってやる)」と言ってくれて、少し離れたところで寝付きました。
目がさめると、おっさんはいませんでした。
いい人だからよかったけど、ちょっと間違うと不用心だったな…と翌日反省しました。

35度以上の炎天下でのフルーツピッキング

お金がないオーストラリアやカナダのバックパッカーは、やがて農場でのフルーツピッキングという仕事に行き着きます。感覚的にはファームステイに近いかもしれません。
時給は安く、フルーツの種類によっては過酷な仕事になりますが必ず稼げるため人気です。
パースの南、マンジマップという小さな町でフルーツピッキングに挑戦。一番きつかったのはスイカ農場。炎天下35度以上、見渡す限りの広大な畑なので屋根などありません。しかもオーストラリアのスイカって横長でめちゃ重いんです。ペットボトルの水、2リットルが2時間もたないほどの過激な暑さ。
汗も干からびて、思いっきり死にかけました。

過酷なフルーツピッキングからのヒッチハイク

スイカ農場は午前中だけでギブアップ。「もうムリ」と涙目で農場の人に告げると「OK」とあっさり解雇されました。
やった...解放される、とほっとしたのもつかの間。「え、この農園って町から何キロ離れてんだよ」と我に帰ります。
炎天下の中、まずは道を探してとぼとぼ歩きました。
舗装されていない道を見つけて歩いていると、運良くトラックが通りかかり、ヒッチハイク。なんとか町まで生還しました。

バンジージャンプ&渓谷へのダイブ

意外とこれは普通でしたね。
渓谷へのダイブもたしか5m以上で、いろんなところで飛び込みました。ちゃんと確認した上でダイブしないと危なかったと思うんですが、あの頃は若かった(笑)。

ケーブルビーチの引き潮で沖まで流される

西海岸にあるシュノーケリングのメッカ、ケーブルビーチ。サンゴ礁が美しい、遠浅のビーチです。透明度が高く、海の中をずっと眺めていられる。「ここは地上の楽園、いや天国か」と夢見心地に泳いでいたら、いつの間にか引き潮で思いっきり流されていました。
潮の力が強く、泳いでも泳いでも浜辺ははるかに遠く…。横に流されながらなんとかサンゴに足がつくところまで戻ったのはいいのですが、足裏に突き刺さって痛いし、つま先でつかまっているのがやっと。なかなか戻れません。
結局、生還するまで小1時間ぐらいかかりました。

海はまじで死にかけます。

気をつけましょう…。

以上、ワーホリ時代にやばかった(死にかけた)経験をお話ししました。
帰国後、母親に「どうだった?」と聞かれ、「楽しかったよ~」としか答えられず。わりと危険な経験してきたとか、心配させてしまうので言えませんでした。
みなさんはなるべく、無謀なチャレンジをせず、生きて帰ってきてください(まじで)。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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