地元に帰るとそのたびに「カメラマンって芸能人に会えるんでしょ?」とよく聞かれます。答えですが……実際に会えます。今回は、写真の仕事を通して「芸能人と会う方法」を、過去の仕事を振り返りながら解説していきます。
いままで仕事で会った著名人(一部)
過去の仕事を列挙します。「さん」付けで書いてみたところ、くどくなってしまったので敬称略でいきます。また、中には「芸能人」という枠に入れてしまうと失礼な方も多く含まれていますが、あくまでも一般的な説明ということでご理解ください。(関係者のみなさんごめんなさい)
きゃりーぱみゅぱみゅ
自社媒体、SHUTTERの表紙と巻頭ページで撮影。このときの撮影を機に、そのほかでもアソビシステムのアーティストさんはよく撮影しています。
MATSU(EXILE)
現在は松本利夫として活動。当時はクラブ系雑誌でMATSUさんの連載を担当していたので、毎月撮影していました。写真集を出版した際、帯にもコメントをいただきました。
柏木由紀
音楽系メディアでの撮影。当時フレンチ・キス所属で超多忙だったので(現在も多忙と思いますが)、撮影時間は5分程度だった記憶が。レコード会社の中での撮影でした。
山田孝之
WEB系メディアで撮影。ライターさんを連れて行ってよかったので、インタビューは友人の編集者に依頼し、担当してもらいました。東京タワー近くのスタジオで、とても雰囲気がよかったです。
櫻井翔(嵐)
映画のプロモーションで撮影。六本木のスタジオでした。各媒体が集結していたので30分程度。わりとしっかり時間をもらえた方です。
甲本ヒロト
音楽本の撮影にて。場所は下北沢のカフェでした。高校の頃(当時はTHE BLUE HEARTS)から聞いていたので、うれしかったです。
川嶋あい
ポッドキャストの企画で、千葉の海にて撮影。たしかロケバスではなく、現地集合だった気がします。平日で人が少なく、さわやかな雰囲気で撮影できました。
JESSE(RIZE)
某ロック系マガジンの表紙撮影。知人の編集者と組んでの撮影でした。今はなき出版社のスタジオにて撮影。
川口春奈
自社媒体、SHUTTERの撮影にて。「旅フォト」という企画で、湘南エリアのスタジオを借りて撮影。ビーチでも撮りました。インタビューはロケ車内にて。半日程度でしたが、旅を感じる写真になりました。
田島貴男(オリジナル・ラブ)
音楽雑誌の仕事にて。背表紙と中面8ページを自由に撮っていい、と言われました。夏場の渋谷駅東口周辺でロケ。いまはすでに再開発されて様変わりしていますが、歩道橋や駅の裏にあった倉庫街で撮影しました。
ざっと思いついたので以上です。ごく一部なので、ほかにも日々増えています。
基本的に個撮(個別撮影)の場合はレコード会社や所属事務所の中や、映画やスタジオの宣伝だとスタジオを借りてあることが多いです。
あと、TV局内での撮影が多いので、
昔より媒体が増えて、取材数をたくさん回さなければいけなくなったので、1回の撮影にかけられる時間は少なくなっていますね。
特にWEB媒体だと「写っていればOK」みたいなものも多いので、背景紙やストロボ機材を持ち込むなど、できる限りこだわった撮影にできるようにしています。
記憶に残っている思い出は?
撮影ではないのですが、仕事の帰りに、近所のセブンイレブンへ寄ったとき。
真っ赤なワンピースドレスを着た、インリン・オブ・ジョイトイさん(グラビア&タレントとして活躍)にそっくりな女性と遭遇しました。
ふと目が合ってしまったのですが、しばらくガン見で返されたのを覚えています。
あれは本当にインリン・オブ・ジョイトイさんだったのか…。
ごめんなさい、ネタです(笑)。
どうすれば芸能人に会える?
雑誌やWEBメディア、TVの番組本、広告など。仕事の種類はいろいろです。写真の仕事をする以上、撮影対象となる被写体は「(宣伝目的などの)価値がある」ことが必然的に多くなるため、アスリートやモデル、タレントといった方々と関わる機会が増えます。
ただ、基本的には撮影時間の間にしか言葉を交わさないため、ヘアメイクさんやスタイリストさんみたいに長い時間、ご本人と一緒に接する人の方が(コミュニケーション取りやすいので)うらやましいな…と感じることはあります。
雑誌やWEBメディアの場合、最初は新人アーティストの撮影などが多いですが、経験を積むにしたがい、徐々に知名度のある方の撮影を任されていくようになります。
芸能人と会うと緊張する?
慣れているので、緊張しません。というより、もとからあまり緊張するタイプではないんです。
相手が芸能人だからというより、現場の人数が10人以上で時間がないときなどは少し大変ですね。
全体的にみなさん焦った感じが伝わってくる場合があるので。そんな中でも時間内に終わらせて、いい写真を撮るのがプロの仕事です。
まだキャリアが浅かった頃は大事な撮影の前には何度もロケハンするなど、徹底してシミュレーションすることで、当日の不安を減らしました。
要するに心配性なだけなんですが、「技術的な不安がなければ、本番では120%自分の力を出すことができる」というのが持論です。
芸能人と会えてうれしい?
残念ながら、僕は芸能人にほとんど興味がないんです。。(もちろん、撮影前にはしっかりとリサーチしていきます)ただ仕事では相手が誰だろうと、自分の写真を撮れる自信はありますね。
有名だからとかではなく、その人自身に興味があり、「写真を撮りたいな」という心の声の方を大事にしています。
ただ、「〇〇〇さんに会いたい」というのも純粋なモチベーションなので、ミーハーな人はそういった目標を掲げる!というのも悪くないと思います。
あとがき
今回は、ふだんからよく聞かれる質問の「プロフォトグラファーになると有名人に会える?」について書きました。
ブログの記事にまとめたので、今後だれかに聞かれたときにはこのブログを見せようと思います(笑)。
なにか面白い撮影があったときには、また追記していくかもしれません。
それではまた。