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ロケバスってなに?借りる場合の相場費用についても解説

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ロケバスってなに?借りる場合の相場費用についても解説

みなさんは「ロケバス」というのを知っていますか?今回は、プロのフォトグラファーが必ず利用することになる「ロケバス」について、どのようなものか説明します。ロケバスを借りる際の相場感についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

ロケバスの種類

TV番組「ロンドンハーツ」などで、時々スタッフの方々がバスの車内から指示を出している光景を見ることができますよね。あれがロケバスです。
ロケバスには、大まかに分けて2種類があります。

マイクロバス(15人乗り)

一般的なロケバスは、約15人が乗れるサイズです。8時間で5万円前後が相場です。走行距離によって+アルファの料金が発生します。(高速道路利用時は別途)8時間を超える場合も別途料金がチャージされます。

ハイエース(8人乗り)

やや小型のロケバスです。小規模の撮影や、スタイリストのリースまわり(洋服のレンタルや返却)に使用されます。トヨタのハイエースを改造した車両が使用されます。ハイエース以外の車両は見たことがありません。
費用は8時間で3~3.5万円が相場です。マイクロと同じく、距離料金&8時間を超える場合は別途費用が発生します。

赤帽

ロケバスとは少し異なりますが、「赤帽」もスタイリストの商品の貸し出し時によく利用されます。理由は、予算削減のため。距離にもよりますが、最低価格は5,000円からです。料金は、距離によって変動します。
助手席に1名のみ乗ることができ、多人数の移動は不可ですが、荷台に多くの商品を積み込むことができます。
すべての赤帽が対応しているわけではなく、都内では専門の業者さんが数社存在しています。
撮影用の商品は取り扱いがデリケートなため、普通の赤帽さんでは対応が難しいためです。撮影が集中する時期は、早めに申し込みをしないと利用できないないことが多く、注意が必要です。

ロケバスのメリット

ドライバーさんがものすごく道に詳しい

テレビ、雑誌、映画といった限られた業界ということもあり、勤続年数の長いドライバーさんは一般的なタクシー以上に、ものすごく道に詳しいことが多いです。
待機時間に雑談しながら、渋滞時にすいている道や裏道などの情報を入手できます。

絶対(ほぼ)遅れない

ロケバスのドライバーさんはプロなので、よほどの理由がない限り遅刻することはありません。夜中の2時頃に起きることも多いそうです。正直、尊敬します。

朝からピックアップを頼める

住んでいるエリアにもよりますが、朝から迎えにきてもらうことが可能です。早朝の撮影で「寝坊したらどうしよう」というストレスから解放されます。

帰りに送ってもらえる

現場によりますが、予算内の移動であれば自宅まで送ってもらうことができます。とはいえ、スタッフの中であなた一人だけ100km先に住んでいる、という状況だと厳しいのであきらめましょう。

コーヒー、麦茶が飲み放題

基本的には自由に飲めるのですが、あまりに飲みすぎると周囲のスタッフに引かれてしまうかもしれないので、注意が必要です。

ロケでよく使う場所や撮影時に便利なレストランを教えてもらえる

ロケバスさんは撮影経験が豊富なので、「ビジネス系の撮影では、銀座周辺の〇〇あたりによく行きます」といった情報を教えてもらえます。また、ロケ中に立ち寄りできるレストラン(国道沿いでアクセスしやすい場所など)にも詳しいです。

そのへんのカメアシよりもアシスタントスキルが高い

ロケバスの会社にもよるのですが、スチール写真をメインにしているロケバスさんの場合、下手なアシスタントよりも現場慣れしているため、ものすごい気配りでアシスタントしてくれることがあります。懇意のロケバスを指名することで、アシスタント費用を1名分削ることができます。

業界あるある話を聞ける

ロケバスのドライバーさんはクルマ好きで、若い頃はやんちゃだった、という人が多いです。(みんながそうではないですが)
メイク待ちの時間に「映画の現場で15時間以上待機したことがある」「時間がないので法定速度をオーバーして走ってくれ、としつこく言われてブチキレた」といった体験談を聞くことができます。

ロケバス利用時の注意点

撮影サービスの一部なので、費用が発生する

「ロケバスの種類」でも触れましたが、それなりの費用が発生することです。設備投資&人件費が発生するため、仕方ないですね。ある程度予算がある撮影でないと厳しいため、最近はロケバスを使える機会も少なくなりました。(遠い目……)
また、時間制+距離料金でカウントされる会社がほとんどのため、撮影場所が遠いと想定以上の費用が発生することがあります。事前の確認をしっかりするようにしましょう。

繁忙期には予約が取れないことも

年末や季節の変わり目といった繁忙期には、同じ日に撮影が重なってしまうということがあるため、できる限り早めに予約することが望ましいです。1~2週間以上前が理想ですね。

「ロケバスに乗る」のは、フォトグラファーにとって通過儀礼

今回は、ロケバスについて解説しました。
プロのフォトグラファーにとって「ロケバスに乗る」という行為は通過儀です。フリーランスとして独立後、初めてロケバスに乗ったときには、「僕(私)も、ついにロケバスに乗れる身分になった。うひょひょひょ~!!」と感じることができます。成人式やバンジージャンプみたいなものですね。(ちょっと違う?)

とはいえ、あまりキョロキョロしていると間違いなく周囲のスタッフに不審がられますので、気持ちを落ち着けるようにしましょう。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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