コロナウイルスの自粛期間中、食べたいものをひたすら食べ続けていたら少し太ってしまったので、焦ってダイエットしているのですがどうしてもピザが食べたくなり、ついデリバリーで注文してしまいました。
せっかくなので、家庭でピザをきれいに撮影する方法をまとめてみます。
ちなみに、ピザ以外の料理でも応用可能なので、みなさんも試してみてください。
目次
春先はいつも太ってしまう時期…
まず最初に僕の体型から説明したいのですが、基本的には痩せ型です。
ここ1年ぐらいは週2日ベースでジム通いをしているので(コロナ禍以降は行けていないのですが)、筋肉量が増えて少し中肉中背ぐらいになったかもしれません。
もともとジムに通い始めたのは肩こりの解消だったのですが、いろいろな人の意見を聞いてみると…
筋肉の量が増える
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基礎代謝が上がる
▼
たくさん食べられるようになる
みなさん口を揃えて言っています。
なんだかいいことづくめじゃないですか。
もともと食べるのが好きということもあり、「代謝が増えたのだから少しぐらい食べても大丈夫だよね」と油断したのが運の尽きでした…。
もともとどれだけ食べても太ることはなく、20代の頃は夜中の3時に吉野家で牛丼大盛りを注文するぐらい、無謀な食生活を送ってきたのですが、30代以降はさすがに代謝が落ちてきたのか、「食べる→太る→カロリー制限して痩せる」を繰り返してきました。
特に、春先はいろんな食べ物がおいしく感じてしまいます。
考えてみたら、この時期は毎年ダイエットしている気がする。。
それでも「最近は、代謝が増えたから大丈夫だろう」という根拠のない思い込みから、自粛期間中に食べまくっていたらやはりお腹だけが出てきてしまい。。
やはり毎日、ヤマザキのマロンマロンを食べ続けたのがいけなかったのかもしれません。
おいしいけど、悪魔のお菓子ですね。
ピザを注文&せっかくなので写真を撮ろうと思いつく
いきなり話が脱線してしまいましたが、2週間ほど節制を続けた結果、順調に痩せてきたのでピザを頼んでみました。
デリバリーのピザ屋さんはどの店舗も好きなのですが、今回はピザーラの「絶品グルメクォーター」を注文。
クォーターなので「ブラータチーズの贅沢マルゲリータ」「大海老のガーリックシュリンプ」「マスカルポーネと熟成サラミ」「テリヤキチキン」という4種類の味が一度に味わえます。
なんでもこちらの商品は、世界ピッツァ選手権で2年連続優勝したピッツァ職人の山本尚徳さんが監修したものとのこと。
おそらく期間限定のため、このブログをみなさんが読んでいるときにはすでに販売終了となっているかもしれませんが、さすがにピッツァ職人監修だけあってとてもおいしかったです!
(おいしい以外のボキャブラリーが思いつかない…)
味はもちろんですが、見た目も華やかなのでデリバリー到着後、せっかくなので写真を撮ってみることにしました。
ピザの写真は難しい
いざ、ピザを撮ろうとするとじつは結構難しい、ということをみなさんはご存知でしょうか。
「おいしそう!」と感動してそのままシャッターを切っても、なんだかいまひとつだな…というのはよくあることなんです。
試しに、何も考えずに撮影した写真を載せてみます。
まぁ、これはこれでありかもしれないのですが、我ながらなんだかイマイチだと感じました。
ではどうすればいい写真が撮れる?と考えたときに、だれにでもできる「ピザの写真をおいしそうに撮る方法」をまとめてみようと思いました。
そんなわけで、ここからが本番です。
ピントを浅くしてボケを生かす
ピザを含めた料理の写真を寄り=アップで撮るときは「ボケを生かした撮影」を心がけましょう。
ボケが中途半端だと全体の印象が平坦になってしまうため、主題として力強いピザの魅力が出ていません。
ピザ表面は全体的に暖色系=同系色なので、メリハリがなくなってしまいがちです。
ピントを浅くし、周囲をボケさせることで、構図を立体的に見せることができます。
映える「ピザの種類」を選ぶ
写真映えするピザかどうかも、重要なポイントです。
今回注文した、絶品グルメクォーターの場合、「テリヤキチキン」は全体的に同系色でチーズに具材が埋もれてしまっているため、おそらく他の種類に比べて写真映えしにくいです。
やはり、トマトや海老といった「派手」な具材が乗っていたほうが、見た目のインパクトは強くなります。
バジルやアスパラガスなどのグリーンは赤の「補色」、つまり反対色なので、通販カタログやグランドメニューの撮影時には重要視される食材のひとつです。(つまり、主役の引き立て役ですね)
焼きたて=5分以内が勝負!
食べものの写真は本来、あったかくて出来立ての状態が一番おいしく見えます。
デリバリーのピザだと、配達してもらう間に30分以上は経っている可能性があるので、さすがに焼き立てというわけにはいきませんが、まだあたたかい状態の方がよりおいしそうな写真が撮れます。
ライブ感のある、いかにも食欲をそそる雰囲気のことを、撮影業界では「シズル感」と呼びます。
チーズが冷えて固まるとシズル感がなくなってしまいますので、なるべく早めに撮影しましょう。
光の向きを考える
写真にとって「光」は非常に重要な要素です。
フラットすぎる光だと、ピザ表面の美味しさをうまく表現することができません。
上の写真は、窓辺に移動させて撮影したカットです。
少し強めのサイド光が窓側から差し込んで、ややドラマチックな印象&清潔感を演出してくれています。
光ひとつだけで、商品の印象がまったく異なるものに変わります。
さらに、前の項目で少し触れた「背景」も大理石柄の板を使うことで、非日常的な高級感を演出しています。
背景を変えてみる
2枚の写真を比較してみましょう。
1枚目は、デリバリー時のペーパーボックスにそのまま入った状態で撮影したもの。
2枚目はボックスから出して皿に写し、大理石風の背景で撮影をしたカットです。
背景が少し変わるだけで、全体の印象が劇的に変化します。
カメラのアングルを工夫する
慣れないと、なんとなく目線の位置でカメラを構えてしまいがちですが、ちょっと角度を変えるだけで、異なる印象の写真になります。
最近、インスタでも流行りの俯瞰アングルで撮ってみた写真がこちらです。
俯瞰=真上からの目線は、少し新鮮でインパクトのある構図に見えます。
こちらは「背景」を木目調に変えて少しエッジーな雰囲気を出してみました。
ちょっとした工夫でいい写真が撮れる
写真は、選択の芸術。
ピザという被写体(主役)に対してどんな要素を組み合わせるかで、最終的に出来上がるイメージが変わってくるのが面白いですね。
食べ物の背後に写り込むものを変えてみたり、お皿の種類を変えてみたり。
ちょっとした小物を添えてみるのもいいですね。
ぜひいろいろと試してみてください。
どんな被写体でも「自分らしい写真」を撮る
最後に、僕らしい撮り方でピザを撮るとどうなるのか?を考えてみました。
それで、出来上がったのが上の1枚。
やっぱりフラッシュの閃光一発で切り取るのが潔いというか、かっこいいですね。
そこらへんにあるものを、ぶん殴って刈り取ってくるというか。
そして、周辺に写っているものや細かいフレーミングなどはあまり気にしません。
「おいしそうな写真」という意味では100点満点ではないかもしれませんが、僕の中ではリアリティがあって、ストーリーが感じられるものでないとダメなんです。
みなさんもぜひ「自分しか撮れない写真とはどんなものか?」を考えながら撮影すると、さらに写真が楽しくなるんじゃないかと思います。