ポートレートやファッション、ビューティ撮影に必須とも言えるライティング機材のひとつがオパライトと呼ばれるものです。先日、このオパライト用機材用の「スピードリングアダプタ(アタッチメント)」を購入したので、レビューします。
サイズ感など、購入前はわからないことだらけだったので、これから機材を購入する人の役に立てば嬉しいです。
オパライトとは?
メーカーによっては「ビューティディッシュ」とも呼ばれています。ビューティと呼ばれる美容ジャンルの撮影でよく使用されるストロボライティング機材で、直径50cm程度の丸い形をしています。
内側は白または銀、外側は黒に塗装されていることが多く、内側が白いものを「白オパ」、銀色のものを「銀オパ」と略して呼びます。
ストロボのヘッド部分に装着して、光質(こうしつ・光の質感)を変えます。
肌のキメ感がプラスチックのような、あるいは陶器のような質感に写るのが特徴です。
以前、宮﨑あおいさんをオパライトで撮影した写真があるのですが、ブログ掲載用に許可取りをしていないので、今回は掲載できません(笑)。
本当は作例を載せた方がわかりやすいと思うのですが、想像してください。
メーカーによって異なる製品が販売されている
このオパライト、ストロボメーカーによってそれぞれ純正品が販売されていますが、互換性がありません。
根元のアタッチメントと呼ばれるアダプター接続部分の形状やサイズ径が異なるため、基本的には純正品を購入する必要があります。
スウェーデンのプロ用ストロボブランド、プロフォト製のオパライト。「ビューティディッシュ」という名称です。
国産ストロボメーカー、コメットのオパライト。製品名は「ソフトリフレクター」です。
改造オパライトとは?
オパライトはメーカーによって35,000円〜50,000円以上することが多く、それなりに値が張ります。
じつはこのオパライト、じつはアタッチメント部分を取り替えられるように改造した「改造オパライト」というものが存在します。
うちのスタジオでは複数メーカーの機材を使用していることもあり、それぞれの金額もさることながら、メーカーごとに異なるオパを揃えると場所を取るな〜と感じていました。
そのため、オークションサイトで改造オパライトを見つけて購入しました。
改造オパライトの背面です。
もとはプロフォト社製ですが、アタッチメント部分を交換できるように改造してあります。
改造オパライト自体は、一般には流通していません。
商業撮影スタジオや、フォトグラファー個人が手放したものをオークションなどで購入するのが一般的です。
運がよければ月に1〜2回ぐらいは商品がアップされますので、興味がある人は検索してみてください。
改造オパライトのアダプター
今回Amazonで購入したのはこちらです。
スピードリングマウント Profoto対応 モノライトフラッシュ ストロボアダプタ 135mm径
「135mm径」というのはオパライト側の接続部分のサイズです。
装着できるか心配な方は、念のためメジャーで直径を測ってから購入しましょう。
「Profoto対応」と表記があれば問題なく装着できるはずです。レビューには、時々粗悪品があって装着しにくいということも書いてあります。万が一の際には返品や交換などの対応をリクエストしましょう。
簡易包装の状態で中国から届きました。
ちなみに航空便、と書いてありましたが注文から手元に届くまで、約3週間ほどかかりました。
もとが安価なので気長に待つしかないですね。
箱はこのような感じです。
じつは箱の中ではバネが伸びた状態で収納されており、バネを巻きつけて閉める必要がありました。
なんだか造作が適当な気がしましたが、きちんとヘッド部分に固定できれば問題はありません。
また、すぐダメになっても費用的にあきらめがつきます。
使用感的には、とてもいい感じです。
銀一 アダプターリングコメット用 GP002
ちなみに、コメット用のアダプターはこちら。楽天で購入できます。
コメットの場合はバネ式ではなく、凹凸をスライドして合わせる形なので、このパーツ自体が劣化することはあまりないかと思います。
あとがき
今回は、改造オパライトに使うアダプターを紹介しました。
改造オパライト自体がマニアックな情報なのですが、複数メーカーの機材を使用する人にはある意味必須です。
ビューティはもちろん、ファッション写真やポートレートを撮る際にも手元にあると表現の幅が大きく広がります。