先日、東京都内の某スタジオで撮影が行われました。原宿ブランドの新商品ローンチに合わせたファッションシュートでした。いい写真が撮れたので、撮影の流れをレポートします。
アンティークなスタジオの雰囲気
大きな1ルームでアンティークの家具がいくつも置いてあり、素敵な雰囲気のスタジオでした。広さは100平米(30坪)以上でしょうか。
朝8時45分には現場入り。モデルさんは3人で、すでにヘアメイクは始まっていました。
自社スタジオから機材を持ち込むために少し早めに向かおうと考えて8時前には出たのですが、近隣の駐車場がなかなか空いておらず、現場近くに車を止めたのは10分ほど前でした。
空いている駐車場を見つけて車を止めると、東京に来て初めて住んだ場所の近くだったことがわかり、なんだか感慨深かったです。
終了後に時間があれば、近くを歩いてみたかったですね。
この日は、天気も悪かったので断念しました。
撮影は段取りが大切
到着後はブランドさんに挨拶をして、エクセルのシートを見ながら今回の撮影の流れを確認。
どの場所を背景にするかを大まかに決めて、邪魔にならないところに機材を置きます。
前日に使用機材リストをまとめて、早朝から自社スタジオに寄って準備。
メモリーカードや充電器などの確認も前日までに済ませておきます。
いつも迷うのは持ち込みする機材の量です。
ライティング機材はシンプルな構成がいいと考えるタイプなので、なるべく機材を減らしたいのですが、機材を減らしすぎて「やっぱりあれを持ってくればよかったかな」と反省することも年に数回あります。
そのため、できるだけしっかりと機材は準備するようにしています。
スタジオ代を含めるとそれなりに予算がかかっていることがわかったので、カメラのボディも2台持って行き、もし仮に1台が壊れたとしてもすぐに予備機で撮影が続行できるように準備しました。
基本ですが、どんな撮影も段取りが非常に大事です。
コロナウイルス禍から少しずつ戻ってくる日常
モデルさんは3人。部屋でルームウェアを着て、楽しくパーティしている雰囲気を撮りました。
みなさんもご存知の通り、2020年に入ってからはコロナウイルス禍が続いています。
緊急事態宣言が解除され、6月からは対面での立ち合い撮影が少しずつ増えてきたとはいえ、感染症対策にはとても気を使います。
今日訪れたスタジオにも、アルコール消毒液が常備されていました。
スタッフやモデルさんとはなるべく距離を取りつつ、撮影中もずっとマスクをしてシャッターを切ります。
撮影中には指示出しをしたり、時には立ち上がって家具の移動を手伝ったりするので、息苦しくなることもしばしば。。
特にアレルギー体質ということもあり、長時間&連日マスクをつけているとノドがだんだん荒れてくるのがわかります。
6月に入り、撮影の問い合わせが一気に増えてきて「世の中、本当に動き出してきたんだな」と感じる今日この頃。体調管理(もちろんまわりへの配慮も!)は本当に気をつけなければ、と思います。
ノーファインダーで自然な雰囲気を撮る
最近、ライブ配信や読モなどをやっている子たちはインスタグラムをはじめとした自撮り写真に慣れているせいか、「こう撮られたい」という理想の表情やアングルをイメージしていることが多いように感じます。
気をつけないと同じような表情ばかりになってしまったり、決めポーズのような硬い雰囲気の写真になったりすることがあるので、注意が必要です。
また、スマホの自撮りは上から撮ることが多いためか、自然とあごが上がってしまう子が多いですね。
ファッション写真はやや低いアングルから撮るのが基本なので、そうした点も撮影中にアドバイスすることがあります。
そんなわけで今回は、途中から友達同士で話をしてもらって、時々ファインダーを見ずに撮りました。
いまの20代の子たちは、相手が予期しない瞬間に撮られることに慣れてないので「タイミングを外す」ことが重要な気がします。
「写真というものの価値や意味は、時代によって本当に大きく変わる」ということがわかり、面白いですね。
あとがき
今回は、原宿ブランドの撮影でした。
たまにはこんなレポートもいいですね。
仕上がりにはすごく喜んでいただいたので、今後の展開が楽しみです。