Atsushi Yamada Photography | 2000,nyc





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あれからちょうど10年、ふと忘れ去っていたネガフィルムを取り出してみた。
いまあらためてあのときの写真をまとめてみようと思ったのは、
写真というものが、"記憶"と"記録"という両面を持つメディアであり、
だからこそ現在の自分を再確認することにもつながるからだ。

世の中は90年代にはじまった写真ブームに湧いていたが、僕はひとり冷めていて、違うものを見ていた。
同時に、これからどうしていけばいいのかと目標を見失っていた時期でもあった。
自分のことを誰も知らない。そんな街ですべてをリセットしたかった。人は旅をするとき、まるで空気のような存在になるときがある。
僕にとって写真とは、外界とコミットする手段そのものなのだ。

20代の半ば、冬のマンハッタン。そこには、"これから"を探している、たったひとりの僕がいた。

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